ふと立ち止まれば

走り去る時のなか,たまにはゆっくりと周りを眺めて気づいたことを徒然に

ぜいたく

 「あぁ、そうなれたらなぁ、そうあれたらなぁ」と思うことが、案外、子供のころの生活だったりする。子供のころは、今とは違い、お店は少ない(雑貨屋さんのみ、コンビニなんてとんでもない)、商品は少ない(選ぶのに迷うなんてことはない、超ラク)、遊ぶところはない(ゲーム機、ゲーセン当然ない、お金不要)のないないずくしだった。しぜんと、遊び場はフィールドで、今思えばかなり危険なこともやっていた(防空壕跡らしき穴に入り込んだり、雪合戦ならぬ泥合戦をやったり(当たると痛いのなんの)、川の上に渡してある細い管の上を渡ったり)<良い子はまねしないように。小刀(こがたな)を持っているのは普通だった(<今だったら大騒ぎかも)。おやつも、そこら辺りに生えているのを採って食べ(野生児)、日が暮れると家へ帰り、9時には「ばたっ」という感じで爆睡。物やお金の面で考えると、決して恵まれていたわけでもないが、精神的にはリッチだったかもしれない。
 慌しく日々を駆けてはいるが、物欲には乏しい(精神年齢をチェックすると、完璧なじじい)のもあって、できればゆったりと、自給自足の生活ができればいいなぁと夢見ている。こんな悠長なことを言っていられるのも恵まれているせいなのだろうが...
 時に迷いが出てしまうが、それでも明日になれば、「暮らしを背負って歩き出す」